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なぜインターンシップは企業・学生双方にとってメリットがあるのか?

公開日:2017-12-01

ユニクロの長期インターンシップ


ユニクロブランドで知られるファーストリテイリング社が、2017年4月から長期インターンシッププログラムを開始しました。

世界16の国と地域から募集し、初年度は100人を超える学生を受け入れる予定です。

2015年から5カ国で短期インターンシッププログラムを実施していましたが、今回は最大3ヶ月にも及ぶ長期間の試みです。
インターンができる部署は希望に基づいて決定されますが、マーケティングやサプライ・チェーン、R&Dなど専門知識を要する業務にも携われる機会があるといいます。

主な対象は専門学校以上の学生で、既卒3年以内であれば社会人の方でも応募が可能です。

ユニクロの戦略は、特に新卒採用をめぐって、度々メディアで取り上げられていますが、これだけグローバルに仕掛けている日本のアパレルメーカーは他に無いでしょう。
短期・長期のインターンシッププログラムを提供する姿勢を見ると、ユニクロが相当インターンシップを重要視していることがわかります。

近年はユニクロに限らず、インターンシップを採用活動の一つに組み入れる企業が増えているといいます。

それでは、なぜ今インターンシップが注目されているのでしょうか?
企業側から見たメリットと、学生側から見たメリットをそれぞれ考察してみましょう。

企業は優秀な学生に長く勤めてほしい


企業が最も望んでいるのは、自社に合った優秀な人材を採用した上で、彼らに出来るだけ長く働いてもらうことです。

自社で活躍できない社員を入社させると損失に繋がりますし、優秀な社員であっても早く辞められては採用コストに見合いません。

これら2つが共に実現されることで、企業の採用目的が達成されると思われます。その手段を考慮したときに、最も効率的で確実なのが、インターシップだということです。

一般的な企業の新卒採用試験では、筆記(WEB)試験と複数回の面接試験が行われます。候補者の教養や人物像を知ることで、人事担当者は自社で活躍できそうな社員かを推し量ります。

ただこのやり方には限界があります。
なぜなら、事前準備できる書類や数十分の面接では、候補者に取り繕う機会を与えてしまうからです。
いくら一言に「人間は第一印象で決まる」と言っても、実際には入社後3年以内に約3割の社員が辞めていく社会のなかで、その見極めは容易ではありません。

その点インターンシップでは、実際の仕事現場に入ってもらうため、より候補者の人となりを知ることができます。
面接では判断しにくいコミュニケーション能力や思考の仕方を確認できるため、彼らが入社後どのように働いてくれるのかをより鮮明にイメージしやすくなります。
そうすることで、自社に合った候補者を選定し、入社後の離職防止に繋げることができます。

インターンシップ自体、多額の費用と時間を投資しなければいけませんが、長期的な観点からすれば採用コストの減少や人材の質向上に貢献していると言えるでしょう。

また、よりマクロなレベルでいえば、学生に業務の一部をサポートしてもらうことができ、大規模でユニークなインターンプログラムは企業イメージの向上につながるため、採用活動以外の面でもメリットを生んでいます。

企業名や商品ブランドを学生たちに知ってもらうことで、将来の消費者候補として波及効果が期待できる側面もありそうです。

学生は自己実現できる場なのか見極めたい


他方学生にとって、インターンシップ最大のメリットは、「この企業は、自分の自己実現を叶えられる所なのか」を長時間かけて考えられることです。

社会人経験のない学生にとって、実際に働く従業員の様子を確認できる機会は、志や適性と照らす上で大変有意義です。
企業と同様に、学生も企業を選ぶ立場にあるため、業界の動きやインターンシップ先の将来展望を知ることで、より深く企業のことを知り、就活の判断材料とすることができます。

よく選考プロセスのなかで、OB・OG訪問という社員に会って話を聞く機会がありますが、そこでは業務の詳細を知ることは難しく、選考の一環だと思うと本当に知りたい情報を入手しづらくなります。

しかしインターンシップであれば、社員とより率直に深い話ができるので、より核心の情報が得られ、競合他社を受験する際にも自己PRや志望動機を伝える上で役に立つでしょう。
インターンシップを通じて情報を仕入れておけば、その企業に合ったアピールができるので、内定への近道になるはずです。

他にも、インターン生や社会人と繋がりが増えるので、人脈形成には効果的でしょう。夏季休暇中であれば、学業との両立がしやすいので、勉強に支障が出ることはありません。

卒業後の自分が明確にイメージできている人は、早いうちから積極的にインターンシップを活用するとよいでしょう。

今後もインターンシップ需要は続く


以上のように、インターンシップは企業・学生双方にとってメリットの大きいプログラムです。今後もその需要は続いていくことでしょう。
だからこそ、どちら側もインターンシップの仕組みを正しく理解し、各々の戦略に活かしていくことが大切です。
今年は、どんな独創性のあるインターンシッププログラムが生まれるのでしょうか?とても楽しみです。

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